書評

【書評】確率思考の戦略論|選ばれる確率を高めるマーケティング思考と自己ブランディング

【書評】確率思考の戦略論|選ばれる確率を高めるマーケティング思考と自己ブランディング

はじめに

本書を選んだ理由は、自分の活動をより広く認知してもらうためです。

現在、私はゲーム実況やブログ、その他コンテンツの作成に取り組んでいます。
これらの取り組みをより多くの人に認知・選択してもらうためには、どうすれば良いのか?
そのヒントを求めて、USJの業績をV字回復させた実績を持つ著者によるマーケティングの書籍、『確率思考の戦略論』を手に取りました。

この本はこんな人におすすめ

本書は、**「実績のあるマーケターがどのように売れるブランドを設計しているのか」**を知りたい人に特におすすめです。

✅ 著者は豊富な実績を持ち、現在はマーケティング戦略会社「刀」の代表を務めています。
✅ 著者自身の経験に基づいたリアルなマーケティングの考え方と実践方法が、具体例とともに詳細に解説されています。
✅ 難解な数式は意図的に避けて記述されており、数式が苦手な人でも理解しやすい構成になっています。

本記事の目的

この記事では、以下についてまとめます。

  • 書籍『確率思考の戦略論』の要点
  • 実際にどのように実践に活かせるかのヒント

私自身が**「活動を広く認知してもらうためにはどうすればいいか」**という課題意識を持って読んだ視点から、
実際に役立つエッセンスを抽出してお伝えします。

書籍の基本情報

項目内容
書籍名確率思考の戦略論 どうすれば売上は増えるのか
著者森岡毅、今西聖貴
出版日2025年1月29日
ページ数376ページ
ジャンルビジネス戦略・マーケティング
対象読者マーケティング担当者、個人事業主、フリーランス、ブロガー、YouTuberなど、自分の商品をブランド化・差別化して売れるものにしたい人
おすすめ度★★★★★(5点満点中5点)

書籍の要点まとめ

1.売上は「選ばれる確率」の積み重ねで決まる

売上の本質は、個々の消費者が「その商品を選ぶ確率」の集合にある。
商品の価値を磨くこと以上に、「いかにしてブランドが選ばれる確率を高めるか」という視点で全体戦略を構築すべき。
ブランドに対するプレファランス(好意・認知)が確率を高める要素であり、それの構築に注力すべき。

👉 本書の思想的な出発点となるポイント。

2.ブランド戦略は「消費者理解」と「本能への訴求」がすべて

ブランドを選んでもらうためには、まず消費者が何を欲し、何に価値を感じるかを徹底的に理解することが必要。
そのうえで、消費者の本能に訴えかけるコンセプトを設計し、「重要だ」「好きだ」「納得できる」という心理プロセスを自然に促す。

単なる売り込みではなく、「選びたくなる状態」を作ることが、戦略の中心となる。

👉 本書のマーケティング思考を支える基盤となるポイント。

3.マーケティングコンセプトは「仮説→検証→文脈設計」で具体化する

マーケティングコンセプトは、消費者理解を出発点に、体系立った手順で設計される。

  • ターゲット(Who)
  • 便益(What)
  • 提供手段(How)

という骨格仮説をまず立てる。
次に、ブランドエクィティピラミッドに沿って、

  • 「重要」
  • 「好き」
  • 「納得」

の3段階で仮説を検証・ブラッシュアップする。
最後に、消費者の頭に自然に届くよう、適切な文脈(STC)を設計し、コンセプトを完成させる。

👉 具体的なブランド設計手順の提示。

総まとめ

本書は、売上を確率の視点で捉え、消費者理解と本能への訴求を軸に、仮説と検証を重ねながら実践的にマーケティング戦略を組み立てるための、体系的かつ再現性の高い指針を示してくれています。

読んで学んだこと・気づき

この本を読んで特に印象的だったポイントは、次の3点です。

  • 物を売ることに対する熱量
  • プロダクトではなく、ブランドイメージこそが購買に結び付くこと
  • 間口を狭めるような戦略は自殺行為であり、むしろ間口を広げる方向で考えること

物を売ることに対する突き詰め方とブランド設計の方法

まず、何かを売るという行為に対して、どれほどまでに突き詰めた取り組みをしているかという点が印象に残りました。

本書では、筆者自身の取り組みが「狂人と凡人」という例で示されており、異常ともいえる熱意で、消費者の中に残るブランドイメージを作り上げていることが描かれていました。

私自身、現在さまざまな取り組みを並行して進めていますが、結局は「自分のやりたいようにしかやっていない」ことに気づかされました。そして、どう訴求すべきか、消費者に選んでもらえるかという視点が完全に欠落していたことにも気づけました。

これは私だけでなく、大多数の人間にも当てはまることであり、この考え方を持てるかどうかだけでも、大きな差がつくと強く感じました。

プロダクトではなく、ブランドイメージが購買を左右する

収益化を目指す際の考え方として、「プロダクト」ではなく「ブランドイメージ」こそが購買に結び付く確率を上げる変数である、という主張にも新しい視点を得ました。

私たちは毎日流れるCMで、商品ばかりをクローズアップされるので、「良い商品なら売れる」と考えがちです。しかし、現実には商品が溢れる中で、いちいち厳選して選んでいるわけではない自分がいます。

例えば、企業そのものに好意的な印象を持てば、商品の細かな機能性や実用性にこだわらず、継続して購入することもよくある。この実体験を踏まえると、本書の主張には妙な納得感がありました。

間口を広げる戦略が売上の最大化につながる

さらに、「間口を広げる戦略」の重要性も大きな学びでした。

マーケティング関連の情報では、「誰に売りたいかを限定して勝機を掴め」という主張が頻繁に見られます。私自身も、「最初からターゲットを絞るべきだ」というイメージを持っていました。

しかし、本書では違います。
「物が売れるとは、ブランドの好ましさに基づく確率の積み重ね」であると考えるなら、最初から間口を狭めず、広く設定した方が売上の上限は大きくなるのです。

この考え方は、情報氾濫する現代で得ていた断片的な知識を訂正できた大きな収穫でした。
そして、実績あるマーケターによる考え方と手順を体系的に知ることができた意義も大きかったと感じます。

実際に実践してみること

本書の内容を、自分の活動に適用してみることが重要だと感じました。

現在、私は以下のような活動を並行して実践しています。

  • ブログ
  • YouTube
  • 資格勉強
  • FX
  • Python

これらは現時点では、それぞれがバラバラで、相互の繋がりがありません。

活動の相互作用を意識する

本書を読んで、今の状況が非常にもったいないと感じるようになりました。
言葉で伝えるのは難しいですが、個々の活動だけに閉じると競争が激しく、
むしろ相互作用を働かせた方が成果を高められると気づきました。

最終的には、「私」という個人ブランドが確立され、
手段に限定されることなく、収益が発生する構造が理想的です。

ブランドを軸に活動を再設計する

この気づきを受けて、
「私というブランドを頂点に置き、その傘下に各活動が位置付けられる」
という一貫した構造を構築すべきだと考えるようになりました。

  • どうすれば「私」という存在の認知度を上げられるか
  • どうすれば「選ばれる確率」を上げられるか

こういった視点で、今後の活動を再設計していきたいと思います。

個々の活動も、ブランディングに沿った役割の設定と、
最適化を進めていきます。

書籍の評価・おすすめ度

評価項目スコア
総合評価★★★★★(5点満点中5点)
読みやすさ★★★★☆
実用性★★★★★
学びの多さ★★★★★

この本をおすすめする人

  • マーケティング担当者
  • 自分の商品を売る活動をしている人
  • 数学が苦手な人

この本をおすすめしない人

  • マーケティングに興味や必要性がない人
  • 数式を用いた理論構成を好む人
    ※本書は敢えて数式を用いずに記載されております。
    数式を用いたマーケティング理論は、前の書籍「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力」が該当するそうですが、私自身は未読です。

まとめ

本書を読むことで、大きな枠組みでいえば「マーケティングとは何ぞや?」ということを学びました。
巷にはさまざまなマーケティング手法が解説されていますが、私が知った内容は氷山の一角に過ぎません。それでも、大きな実績を上げた人が、自分の仕事について解説した本なので、とても勉強になります。
また、そのような第一人者が書いたこと自体が、この本の大きな価値でもあると感じました。

この本を読んでから、少しCMなどの見方が変わった気がします(影響を受けやすい性格です)。

  • 「この企業は何を実現したいんだろう?」
  • 「何を伝えたいのかよく分からないな」
  • 「商品というより企業のブランド構築をメインとしたCMだな」

といった視点で、少し俯瞰的に見るようになりました。
新しい視点が得られたようで新鮮ですし、自分の活動の戦略にも大いに役立てることができると感じています。

今後も、伴走してくれるコーチはいないため、トライ&エラーを繰り返しながらにはなりますが、この書籍で学んだことを意識しつつ、地道に活動を続けていきたいと思います。

📢 こんな人におすすめ!
マーケティング担当者
自分の商品を売る活動をしている人
数学が苦手な人

このような人には、本書の内容が非常に参考になるはずです!
ぜひ一度、本書の考え方に触れてみてください。

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